デザイナーインタビュー:伏谷美由紀さん

第3回目の長塚さんに引き続き、第4回目は2012年のMAUコンペで商品化となった
「KOBITO」のデザイナー、伏谷さんにMAUコンペ事務局スタッフがインタビューをおこないました。

伏谷さんは2014年に武蔵野美術大学工芸工業デザイン科 インテリアコースを卒業し、
大学3年生の時にMAUコンペに参加してくれました。

 

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MAUコンペに参加した理由を教えてください。


伏谷さん:普段課題でプロダクトの“模型”を作り、使う人がこのように使う“だろう”で完結してしまう事が多い中、
実際にデザインしたものを使ってもらい、そこからどのような感情・気持ちが生まれるのか見てみたくなりました。
また、単純に普段の生活を何気なく彩り、生活に馴染むプロダクトを作りたいと思い、参加しました。

 

事務局スタッフ:伏谷さんは使う人のことを考えて、最終の形状にできあがるまで何度も手直ししてくれましたね。

 

 

KOBITOを思いついたきっかけをお聞かせください。

 

伏谷さん:洗って乾かしたコップをコップスタンドに立てようとしたことがきっかけです。
インテリアとして見せることができ、コップを立てるのが楽しくなるコップスタンドを作りたいと思いました。
そこで毎日コップを使い、コップスタンドを必要とする、うがいや歯磨きのためのコップとコップスタンドをデザインしました。

 

事務局スタッフ:うがいや歯磨き用のコップを乾かそうとして、上向きに置くと水が溜まったり、ホコリが入ったり、
逆に下向きに伏せると、口を付ける所が触れてしまうなど、確かに今までとても不便でしたよね。

 

 

実際に自分のアイデアが商品化して感じたこと・変わったことなどはありますか?


伏谷さん:商品化した際は、嬉しさと使ってくれた人が何を感じるのか、自分のイメージと違う感情が生まれてしまったりするのかなど少し不安がありました。
しかしKOBITOを見た人、使った人の顔が笑顔であった時、安心と作って良かったという思いが生まれました。

 

事務局スタッフ:一生懸命コップを支えてくれている姿は、ただのコップを置いておくより、毎日が少し楽しくなりますよね。

 

 

MAUコンペに参加する方々へ一言!


伏谷さん:難しく考えるよりも、人それぞれ
秘めている「誰かの為に」や「こんなことあると素敵だな」という純粋な気持ちを
形にして楽しんで
デザインする方が良いものが出来ると思います!頑張って下さい!

事務局スタッフ:まずは自分が楽しんでデザインしてくださると嬉しいですね。
伏谷さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!

 

 

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伏谷 美由紀(Miyuki Fushitani)
1990年 山口県生まれ。
2014年 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科 インテリアコース卒業。
現在は展示会・イベントの空間ディスプレイデザインに携わる。

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KOBITO

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